シーズンガイド · 秋
9月に関東で釣れる魚
9月(秋)の関東で狙えるターゲットは 63 種(うち盛期 23 種)。釣れている釣り場・釣り方とあわせて、今アツい魚や FishCast のスコア予測もご活用ください。
9月の釣りはどんな月か
9月は夏の魚と秋の魚が重なり、一年で最も狙える種類が多くなる月です。ソウダガツオやキジハタといった夏の主役が残るなか、シーバスが盛期に戻り、カマスも本格化します。マダイ、サワラ、ヒラメ、そして秋のアオリイカの新子が加わり、北日本ではホッケとアイナメも動き出します。水温はまだ高いものの、少しずつ下がりはじめることで、夏に沖へ出ていた魚が岸寄りに戻ってきます。何を狙うか迷うほど選択肢が多いのが、この月の贅沢なところです。一方で台風の影響が最も出やすい時期でもあります。海が落ち着いているかどうかを最優先で確認したうえで、その日の狙いを決めていきましょう。秋が深まるほど魚は岸へ近づいてくるので、ここから数か月は期待の持てる時期に入ります。
9月の海況と釣行の注意
気象庁の平年値(1991〜2020年)によれば、日本への台風の上陸数は9月が最も多い1.0個です。接近数も8月と並んで最多の3.3個で、釣行計画が天候に左右されやすい月といえます。台風の通過後は海が濁って荒れが残り、数日は釣りにならないこともあります。逆に濁りが落ち着きはじめたタイミングで魚の活性が上がることもありますが、判断は無理をしない方向へ倒してください。秋雨前線が停滞すると雨が続き、河川からの流入で水の状態も変化します。日ごとの海の変化が大きい月だと考えて臨むのが安全です。
9月の釣り方のコツ
- 秋のアオリイカは生まれて間もない新子が中心です。大きなエギより小さめのサイズを選び、堤防の際や藻場の周りを丁寧に探ると出会いやすくなります。
- 台風の後は海が回復するまで数日かかります。濁りが取れて波が落ち着いたタイミングを狙うと、荒れで散った魚が戻ってきた場面に当たることがあります。
- 狙える魚が最も多い月です。あれもこれもと欲張らず、一日の狙いをひとつに絞ってタックルを決めた方が、結果的に釣果は安定しやすくなります。
9月に釣りを始めるなら
9月に始めるなら、軽いオモリで手前を探るちょい投げ釣りが選択肢を広げてくれます。大きく振りかぶらなくても成立し、狙う場所によってさまざまな魚が反応してくれる時期だからです。暑さも和らぎ、長く竿を出していられるのもこの月の良さです。ただし台風の影響で釣行が流れることもあるので、予定は複数の候補日を持っておくと安心できます。荒れた直後は波が残るため、穏やかな日を選んでください。
砂利浜の夜釣りでキジハタが好調
🎣 キジハタを釣る一式イシダイと同属の底物で、石垣模様の斑点が名前の由来。強靭な歯でウニや貝を殻ごと砕く。イシダイより南方寄りだが北上中で、本州の磯でも普通に狙えるターゲットになりつつある。小笠原の母島では「5kg以下はリリース・1人1尾まで」の地元自主ルールがあり、大物釣り場ほど資源への配慮が根付いている。
🎣 イシガキダイを釣る一式沖縄で「グルクン」と呼ばれる代表種。厳密にはグルクンはタカサゴ科の総称で、外見が酷似したニセタカサゴなどが市場でも区別されずに扱われている。潮通しの良いサンゴ礁外縁を大群で回遊するプランクトン食の魚で、危険を感じた時や夜間はサンゴの間に身を潜める。
🎣 タカサゴを釣る一式尾柄部の黒斑3つを「三」の字に見立てて「サンノジ」。メジナと同じ潮通しの良い岩礁帯で群れ、石灰藻や海藻を主食にする藻食寄りの雑食魚。尾柄部に3〜5枚の硬く鋭い骨質板があり、素手で掴むと手を切る (毒性の記載は権威ある図鑑には無く、物理的な切創リスク)。フィッシュグリップ・軍手で扱うこと。
🎣 ニザダイを釣る一式南日本の浅い岩礁に縄張りを持つ待ち伏せ型のハタ。伊豆・紀伊・四国・九州の太平洋岸ではハードロックゲームの主役で、沖縄では「アカミーバイ」と呼ばれるミーバイ (ハタ類) の代表格のひとつ。かつて伊豆・小笠原で最も普通の磯魚だったが近年資源減少が指摘されており、東京都は種苗放流による資源保全を進めている。
🎣 アカハタを釣る一式北海道の堤防釣りを代表する冷水性の回遊魚。道立研究機関の資料では産卵が水温15〜17℃で始まり8〜9℃で終わるとされ、水温が釣期を強く支配する。岸壁・防波堤に群れで接岸するため、回遊さえ当たれば初心者でも数釣りが楽しめる。本州の温帯沿岸ではほぼ狙えない北海道ならではのターゲット。
🎣 ホッケを釣る一式海水温0℃以下でも生きられる (血中に凍結防止物質を持つ) 世界有数の耐寒魚で、真冬の夜釣りが本番という本州の常識が通じないターゲット。水温が下がるほど岸に寄り、夜行性で夕マズメから時合に入る。氷の下から獲ったことが漢字名「氷下魚」の由来。
🎣 コマイを釣る一式河口・汽水域の泥底や石積みに潜み、夜に餌を探して動き出す降河回遊魚。身近な都市河川にも意外なほど生息するが、種としては絶滅危惧IB類 — 資源に配慮し、小型はリリース、必要な分だけ持ち帰るのがこれからの釣り人の作法。若魚は「メソ」(東京)「クロコ」(浜名湖) と呼ばれる。
🎣 ウナギを釣る一式内湾の砂泥底に棲む小さなタコで、昼は貝殻や石の隙間に隠れる。胴に詰まった卵が米飯に見えることが「飯蛸」の名の由来。マダコと違い波の穏やかな内湾を好み、堤防の捨て石帯周りの砂泥底が陸っぱりの本命ポイント。
🎣 イイダコを釣る一式イサキ科の大型魚で、茨城以南の太平洋岸・瀬戸内・日本海側は佐渡まで分布。幼魚は黄色と黒の縞模様だが、成長すると一変して灰褐色にオレンジの斑点散りばめた姿になる。根が点在する砂地に棲み、投げ釣り師の憧れのターゲットのひとつ。和歌山県田辺ではカイグレ→シブタ→エノミダイ→マチマワリと呼び名が変わる出世魚。
🎣 コロダイを釣る一式山陰〜九州北部の夜釣りの主役。地方名が非常に多く、関東では「アカイカ」、山陰では「シロイカ」、五島では「ゴトウイカ」— 同じイカが場所で別の名前になる代表格 (FishCast では曖昧な名前は名寄せに使わず検索のみ対応)。寿命は約1年。
🎣 ケンサキイカを釣る一式高知 (浦戸湾・四万十川) と宮崎に生息域が事実上限られる日本固有の巨魚で、国内の陸っぱりで1mを超えうる数少ないターゲット。⚠️環境省レッドリスト絶滅危惧IB類。**宮崎県では指定希少野生動植物として採捕が条例で禁止されている (2006年指定)** — 釣りが成立するのは高知県で、高知県も2018年に「注目種」に指定してキャッチ&リリース・販売目的の捕獲禁止・地域間の持ち出し禁止を呼びかけている。ルールを守れる人だけに開かれた釣りといえる。
🎣 アカメを釣る一式カワハギの近縁で、名の通り面長な顔つき。関西では「ハゲ」「ナガハゲ」と呼ばれる (「ハゲ」はカワハギ類の総称なので記録時は注意)。稚魚は流れ藻に付いて群れで回遊し、成魚は砂泥底〜岩礁の中間的な場所に着く。
🎣 ウマヅラハギを釣る一式東シナ海から暖流に乗って日本列島を大回遊する一年魚。堤防エギングの対象として近年北日本で人気が確立した。「マイカ」の呼び名は地域によりスルメイカとケンサキイカのどちらも指すので、購入・釣果記録では注意。
🎣 スルメイカを釣る一式北海道の夏を代表する遡上接岸魚。産卵のため沿岸へ群れで押し寄せる7月末〜9月だけ、サーフや防波堤から狙える季節限定ターゲット。⚠️ 法規制が厳しい魚で、河川・湖沼など内水面でのサケ・マス類の採捕は北海道漁業調整規則で全面禁止。海面でも主要河川の河口周辺に距離・期間つきの規制がある (例: 斜里川は河口左右1000m・5/1〜12/10、イワウベツ川は左右1000m・6/1〜12/10)。斜里町ルールでは竿3本以内・1日3尾以内。釣行前に必ず最新の規制を確認すること。
🎣 カラフトマスを釣る一式旬の時期は各魚種のシーズン情報をもとにした目安です。実際の釣果は当日の天候・潮回りで変わるため、釣行前に FishCast のスコア予測でご確認ください。
9月のどの日に行くかは、条件で決められます
FishCast なら、潮汐・水温・気圧など7要因から釣り場ごとの今日のスコアを 0-100 で予測。 旬の魚が決まったら、次は釣行日を選ぶところから使えます。