シーズンガイド · 秋
10月に関東で釣れる魚
10月(秋)の関東で狙えるターゲットは 64 種(うち盛期 27 種)。まさに今月の旬です。釣れている釣り場・釣り方とあわせて、今アツい魚や FishCast のスコア予測もご活用ください。
10月の釣りはどんな月か
10月は水温が下がりはじめ、魚が冬に備えて活発に餌を追う秋の荒食いの月です。青物のイナダが盛期に入り、カマスも数が出る時期を迎えます。シーバスの盛期は続き、北日本ではホッケとアイナメが最盛期です。アオリイカの新子は育って重量感が出はじめ、キジハタも今月が盛期の最終盤にあたります。タチウオ、ハゼ、キス、マゴチ、サワラといった顔ぶれも健在で、選択肢の多さは9月に次ぎます。夏の釣りは静かに幕を閉じ、季節は秋へと軸足を移していきます。気候も穏やかで日中でも釣りやすく、一年のなかで最も釣行が快適な月のひとつです。狙いたい魚があるなら、この月に予定を組んでおくと後悔がありません。気温も水温も釣り人にとってちょうど良い、恵まれた季節だといえます。
10月の海況と釣行の注意
10月は移動性高気圧に覆われて穏やかに晴れる日が増え、釣りやすい海況になります。ただし秋の台風が接近することもあり、気象庁の平年値(1991〜2020年)では10月の日本への接近数は1.7個です。9月ほどではないものの油断はできません。加えて秋が深まると北寄りの風が吹く日が増え、風向きによっては急に波っ気が出ます。朝晩の冷え込みも進むため、日中の陽気につられて薄着で出ると夕方に体が冷えます。一枚羽織るものを持っておくと快適です。日没が早まっていくので、帰りの時間も早めに設定しておきましょう。
10月の釣り方のコツ
- 青物は回遊のタイミングがすべてです。朝マズメに間に合うよう到着し、鳥山やベイトの跳ねが見えたらすぐ投げられる状態で待つと、短い時合を逃しません。
- 秋のアオリイカは夏より育っています。エギのサイズを一段上げてみると、小型ばかりの日から、良型を選んで釣れる日に変わることがあります。
- 日没が日ごとに早まります。撤収の時刻を先に決めてから釣り座に入ると、暗い堤防で片付けをする危険を避けられて、安全に一日を終えられます。
10月に釣りを始めるなら
10月に始めるなら、ハゼ釣りが成立するうちに一度体験しておくのがおすすめです。河口や港内の浅場で数が釣れるため、釣れたという手応えを最初に得やすく、道具も軽くて済みます。暑さも寒さも厳しくない、一年で最も過ごしやすい時期でもあります。日没が早まっていくので、明るいうちに片付けを終える時間配分だけ意識してください。ライフジャケットを着け、足場の整った釣り場から始めましょう。
秋の回遊で活性上昇、港のサビキ・投げで好調
🎣 ホッケを釣る一式「ロックフィッシュの王様」と呼ばれる冷水性の根魚。適水温は8〜15℃と低く、北海道 (地方名アブラコ)・東北 (ネウ) で特に魚影が濃い。時間帯への依存が弱く日中でも釣れる一方、潮の動きと地形 (岩礁・テトラ・藻場) への依存が強いのが特徴で、障害物をどれだけ丁寧に撃てるかが釣果を分ける。
🎣 アイナメを釣る一式アジと並びカマスが爆釣、ライトショアジギで好調
🎣 カマスを釣る一式海水温0℃以下でも生きられる (血中に凍結防止物質を持つ) 世界有数の耐寒魚で、真冬の夜釣りが本番という本州の常識が通じないターゲット。水温が下がるほど岸に寄り、夜行性で夕マズメから時合に入る。氷の下から獲ったことが漢字名「氷下魚」の由来。
🎣 コマイを釣る一式岩礁や藻場、消波ブロックの隙間に着く定着性の強い根魚で、西日本 (北陸〜九州の日本海側と瀬戸内海) を代表する夏のターゲット。日中は岩陰に潜み、朝夕マズメや夜に active になる。放流後3〜5年経っても多くが放流地点から1km 以内で再捕されるほど動かないため、回遊を待つ釣りではなく「根に着いた一尾をどう食わせるか」の釣りになる。強烈な突っ込みで根に走るファイトと、薄造りの食味の良さで、ロックフィッシュゲームの人気を牽引している。
🎣 キジハタを釣る一式内湾の砂泥底に棲む小さなタコで、昼は貝殻や石の隙間に隠れる。胴に詰まった卵が米飯に見えることが「飯蛸」の名の由来。マダコと違い波の穏やかな内湾を好み、堤防の捨て石帯周りの砂泥底が陸っぱりの本命ポイント。
🎣 イイダコを釣る一式沖縄で「グルクン」と呼ばれる代表種。厳密にはグルクンはタカサゴ科の総称で、外見が酷似したニセタカサゴなどが市場でも区別されずに扱われている。潮通しの良いサンゴ礁外縁を大群で回遊するプランクトン食の魚で、危険を感じた時や夜間はサンゴの間に身を潜める。
🎣 タカサゴを釣る一式尾柄部の黒斑3つを「三」の字に見立てて「サンノジ」。メジナと同じ潮通しの良い岩礁帯で群れ、石灰藻や海藻を主食にする藻食寄りの雑食魚。尾柄部に3〜5枚の硬く鋭い骨質板があり、素手で掴むと手を切る (毒性の記載は権威ある図鑑には無く、物理的な切創リスク)。フィッシュグリップ・軍手で扱うこと。
🎣 ニザダイを釣る一式スズキ (マルスズキ) とは別種で、外洋に面した荒磯のサラシに着く「磯の白い魔物」。普段は沖の岩礁帯におり、海が荒れるとサラシに紛れて接岸しベイトを襲う — 凪の日ではなく荒れた日にこそチャンスが来る、条件の釣りの代表格。マルスズキとの確実な見分けは下唇の裏に鱗があること (マルは無い)。体高があり尾柄が太いのも特徴。
🎣 ヒラスズキを釣る一式カワハギの近縁で、名の通り面長な顔つき。関西では「ハゲ」「ナガハゲ」と呼ばれる (「ハゲ」はカワハギ類の総称なので記録時は注意)。稚魚は流れ藻に付いて群れで回遊し、成魚は砂泥底〜岩礁の中間的な場所に着く。
🎣 ウマヅラハギを釣る一式標準和名キチヌ。近畿以西では「キビレ」の通称が定着している。腹ビレ・尻ビレ・尾ビレの黄色が名の由来で、クロダイとの確実な見分けは側線上の鱗の枚数 (キビレ3.5〜4.5枚と大きい)。都市河川の河口にも多く、身近な汽水のゲームフィッシュとして人気上昇中。
🎣 キビレを釣る一式標準和名シログチ (ニベ科)。内湾のサーフ・堤防から虫エサの投げ釣りで狙う定番ターゲットで、沖が砂泥底であることが釣り場の条件になる。普段はやや深い砂泥底に暮らし、産卵期の初夏と秋の回遊期に陸っぱり圏へ大群で差してくる。なお釣り場で同じく「イシモチ」と呼ばれるニベ (ホンニベ) は同科の別種で、70cm 超に育つ大型魚。シログチの上限は 40cm ほどで、白っぽい体色で見分けられる。
🎣 イシモチを釣る一式ニシン科の出世魚で、シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロと名前が変わる。湾奥のサビキ釣りで秋〜冬に数釣りが楽しめる身近なターゲット。よく似たサッパとは、背ビレ後端の軟条が糸状に長く伸びること・背中に小黒点の列があること・エラ蓋後方の大きな黒斑で見分けられる。
🎣 コノシロを釣る一式「スミイカ」の名の通り墨の量が多い底棲のイカ。表層〜中層のアオリイカと対照的にボトムが全てで、地形 (砂泥底) と夜・マズメの時間帯への依存が強く、潮は動くタイミングで効く中程度。カタログ上は近縁のシリヤケイカと別種で、甲の後端に鋭いトゲがあるのがコウイカ、丸くくぼみ茶色い汁を出すのがシリヤケイカ。
🎣 コウイカを釣る一式河口・汽水域の泥底や石積みに潜み、夜に餌を探して動き出す降河回遊魚。身近な都市河川にも意外なほど生息するが、種としては絶滅危惧IB類 — 資源に配慮し、小型はリリース、必要な分だけ持ち帰るのがこれからの釣り人の作法。若魚は「メソ」(東京)「クロコ」(浜名湖) と呼ばれる。
🎣 ウナギを釣る一式内湾・河口の表層を群れで泳ぐニシン科の小魚。プランクトンを水ごと吸い込んで鰓で濾しとって食べる。コノシロと似るが、サッパは体がより木の葉形で背に斑点列がない。岡山では「ママカリ」と呼ばれ、「隣に飯 (まま) を借りに行くほど美味い」が名前の由来とされる郷土食文化の主役。
🎣 サッパを釣る一式イサキ科の大型魚で、茨城以南の太平洋岸・瀬戸内・日本海側は佐渡まで分布。幼魚は黄色と黒の縞模様だが、成長すると一変して灰褐色にオレンジの斑点散りばめた姿になる。根が点在する砂地に棲み、投げ釣り師の憧れのターゲットのひとつ。和歌山県田辺ではカイグレ→シブタ→エノミダイ→マチマワリと呼び名が変わる出世魚。
🎣 コロダイを釣る一式山陰〜九州北部の夜釣りの主役。地方名が非常に多く、関東では「アカイカ」、山陰では「シロイカ」、五島では「ゴトウイカ」— 同じイカが場所で別の名前になる代表格 (FishCast では曖昧な名前は名寄せに使わず検索のみ対応)。寿命は約1年。
🎣 ケンサキイカを釣る一式沖縄で「ミーバイ」と呼ばれるハタ類のうち、リーフ内の浅い礁池 (タイドプール) で堤防・磯から直接狙える代表種。「ミーバイ」自体はハタ科の総称で、大型のクエ・ヤイトハタ類は「アーラミーバイ」(船釣り対象) と呼び分けられる。体の網目模様が特徴で、岩やサンゴの陰に単独で潜む。
🎣 イシミーバイを釣る一式高知 (浦戸湾・四万十川) と宮崎に生息域が事実上限られる日本固有の巨魚で、国内の陸っぱりで1mを超えうる数少ないターゲット。⚠️環境省レッドリスト絶滅危惧IB類。**宮崎県では指定希少野生動植物として採捕が条例で禁止されている (2006年指定)** — 釣りが成立するのは高知県で、高知県も2018年に「注目種」に指定してキャッチ&リリース・販売目的の捕獲禁止・地域間の持ち出し禁止を呼びかけている。ルールを守れる人だけに開かれた釣りといえる。
🎣 アカメを釣る一式南日本の浅い岩礁に縄張りを持つ待ち伏せ型のハタ。伊豆・紀伊・四国・九州の太平洋岸ではハードロックゲームの主役で、沖縄では「アカミーバイ」と呼ばれるミーバイ (ハタ類) の代表格のひとつ。かつて伊豆・小笠原で最も普通の磯魚だったが近年資源減少が指摘されており、東京都は種苗放流による資源保全を進めている。
🎣 アカハタを釣る一式標準和名チゴダラ (タラ目)。かつて北の浅場個体は「エゾイソアイナメ」と呼ばれ別種扱いだったが、2019年の遺伝子解析で差が無いことが分かりチゴダラに統合された。堤防の捨て石・テトラ・岸壁の際の根の隙間に潜み、夜に出てきてエサを漁る。なお本州中部以西の川で「ドンコ」と呼ぶのは別の淡水魚 (ハゼ亜目) で、生態情報を混同しやすいので注意。
🎣 ドンコを釣る一式旬の時期は各魚種のシーズン情報をもとにした目安です。実際の釣果は当日の天候・潮回りで変わるため、釣行前に FishCast のスコア予測でご確認ください。
10月のどの日に行くかは、条件で決められます
FishCast なら、潮汐・水温・気圧など7要因から釣り場ごとの今日のスコアを 0-100 で予測。 旬の魚が決まったら、次は釣行日を選ぶところから使えます。