シーズンガイド · 初夏〜梅雨
6月に関東で釣れる魚
6月(初夏〜梅雨)の関東で狙えるターゲットは 55 種(うち盛期 21 種)。釣れている釣り場・釣り方とあわせて、今アツい魚や FishCast のスコア予測もご活用ください。
6月の釣りはどんな月か
6月は多くの地域が梅雨に入り、雨とともに海の季節が一段進む月です(北海道のように梅雨がはっきりしない地域もあります)。梅雨イサキと呼ばれるとおりイサキが盛期に入り、マダコ、イワシ、クロダイ、キジハタも調子を上げてきます。堤防からのタコ釣りが解禁される地域があるほか、タチウオ、ハゼ、そして青物のイナダやソウダガツオが加わって、夏の釣りの入口が開きます。北日本ではアイナメが盛期です。春に賑わっていた顔ぶれは入れ替わり、狙える魚がはっきりと夏型へ切り替わるのがこの月の特徴といえます。雨で適度な濁りが入ると警戒心が薄れて日中でも食ってくることがあり、天気が悪い日ほどチャンスになる場面も出てきます。ただし増水や急な雷には十分に注意してください。
6月の海況と釣行の注意
梅雨の時期は雨で河川が増水し、河口や港内に濁りと真水が流れ込みます。適度な濁りは魚の警戒心を下げますが、大雨のあとに真水が入りすぎると魚が沖へ出てしまうこともあります。降ってから何日経ったかを目安に考えると読みやすくなります。加えて梅雨時期は、雷を伴う発達した雨雲が短時間で近づくことがあります。カーボン製の釣り竿は落雷のリスクを高めるため、遠くで雷鳴が聞こえた時点で竿をたたんで安全な場所へ避難してください。濡れた堤防は滑りやすく、雨具と滑りにくい靴も必須です。
6月の釣り方のコツ
- タコは地域ごとに解禁日や禁漁期間、持ち帰れるサイズが定められていることがあります。釣行の前に、自治体や地元漁協のルールを必ず確認してください。
- 雨後に濁りが入った日は、澄んだ日には出てこないクロダイやシーバスが浅場へ差してきます。普段より岸寄りを丁寧に探ってみる価値が十分にあります。
- タチウオやイナダが回りはじめる時期です。まだ数は安定しませんが、朝夕のマズメに絞って通うことで、接岸のタイミングをつかみやすくなります。
6月に釣りを始めるなら
6月に始めるなら、この月から狙えるようになるハゼ釣りが手軽でおすすめです。河口の浅場で短い竿とウキ仕掛けがあれば成立し、道具も軽く、費用もほとんどかかりません。数が釣れるので、初めての一匹に出会える確率が高いのも魅力です。ただし梅雨時期は天候が急変します。雨具は必ず持参し、雷の予報がある日は無理をせず中止する判断を、最初から選択肢に入れておいてください。
表層を大群で回遊する身近なターゲット。潮通しの良い堤防でサビキに群れが入れば一気に数釣り。アジ・サバと同じ仕掛けで初心者・ファミリーに最適。
🎣 イワシを釣る一式海釣り施設や堤防から手軽に狙える入門向けのイカ。砂泥底をボトムでベッタリ探るのがコツで、藻場を好むアオリイカとは好ポイントが異なる。
🎣 シリヤケイカを釣る一式秋ダコシーズン本番、堤防のオカッパリで連発中。
🎣 マダコを釣る一式「ロックフィッシュの王様」と呼ばれる冷水性の根魚。適水温は8〜15℃と低く、北海道 (地方名アブラコ)・東北 (ネウ) で特に魚影が濃い。時間帯への依存が弱く日中でも釣れる一方、潮の動きと地形 (岩礁・テトラ・藻場) への依存が強いのが特徴で、障害物をどれだけ丁寧に撃てるかが釣果を分ける。
🎣 アイナメを釣る一式岩礁や藻場、消波ブロックの隙間に着く定着性の強い根魚で、西日本 (北陸〜九州の日本海側と瀬戸内海) を代表する夏のターゲット。日中は岩陰に潜み、朝夕マズメや夜に active になる。放流後3〜5年経っても多くが放流地点から1km 以内で再捕されるほど動かないため、回遊を待つ釣りではなく「根に着いた一尾をどう食わせるか」の釣りになる。強烈な突っ込みで根に走るファイトと、薄造りの食味の良さで、ロックフィッシュゲームの人気を牽引している。
🎣 キジハタを釣る一式河口・汽水域の泥底や石積みに潜み、夜に餌を探して動き出す降河回遊魚。身近な都市河川にも意外なほど生息するが、種としては絶滅危惧IB類 — 資源に配慮し、小型はリリース、必要な分だけ持ち帰るのがこれからの釣り人の作法。若魚は「メソ」(東京)「クロコ」(浜名湖) と呼ばれる。
🎣 ウナギを釣る一式山陰〜九州北部の夜釣りの主役。地方名が非常に多く、関東では「アカイカ」、山陰では「シロイカ」、五島では「ゴトウイカ」— 同じイカが場所で別の名前になる代表格 (FishCast では曖昧な名前は名寄せに使わず検索のみ対応)。寿命は約1年。
🎣 ケンサキイカを釣る一式沖縄で「グルクン」と呼ばれる代表種。厳密にはグルクンはタカサゴ科の総称で、外見が酷似したニセタカサゴなどが市場でも区別されずに扱われている。潮通しの良いサンゴ礁外縁を大群で回遊するプランクトン食の魚で、危険を感じた時や夜間はサンゴの間に身を潜める。
🎣 タカサゴを釣る一式尾柄部の黒斑3つを「三」の字に見立てて「サンノジ」。メジナと同じ潮通しの良い岩礁帯で群れ、石灰藻や海藻を主食にする藻食寄りの雑食魚。尾柄部に3〜5枚の硬く鋭い骨質板があり、素手で掴むと手を切る (毒性の記載は権威ある図鑑には無く、物理的な切創リスク)。フィッシュグリップ・軍手で扱うこと。
🎣 ニザダイを釣る一式高知 (浦戸湾・四万十川) と宮崎に生息域が事実上限られる日本固有の巨魚で、国内の陸っぱりで1mを超えうる数少ないターゲット。⚠️環境省レッドリスト絶滅危惧IB類。**宮崎県では指定希少野生動植物として採捕が条例で禁止されている (2006年指定)** — 釣りが成立するのは高知県で、高知県も2018年に「注目種」に指定してキャッチ&リリース・販売目的の捕獲禁止・地域間の持ち出し禁止を呼びかけている。ルールを守れる人だけに開かれた釣りといえる。
🎣 アカメを釣る一式標準和名キチヌ。近畿以西では「キビレ」の通称が定着している。腹ビレ・尻ビレ・尾ビレの黄色が名の由来で、クロダイとの確実な見分けは側線上の鱗の枚数 (キビレ3.5〜4.5枚と大きい)。都市河川の河口にも多く、身近な汽水のゲームフィッシュとして人気上昇中。
🎣 キビレを釣る一式標準和名シログチ (ニベ科)。内湾のサーフ・堤防から虫エサの投げ釣りで狙う定番ターゲットで、沖が砂泥底であることが釣り場の条件になる。普段はやや深い砂泥底に暮らし、産卵期の初夏と秋の回遊期に陸っぱり圏へ大群で差してくる。なお釣り場で同じく「イシモチ」と呼ばれるニベ (ホンニベ) は同科の別種で、70cm 超に育つ大型魚。シログチの上限は 40cm ほどで、白っぽい体色で見分けられる。
🎣 イシモチを釣る一式秋の回遊で活性上昇、港のサビキ・投げで好調
🎣 ホッケを釣る一式ヤマメの降海型で、「海サクラ」と呼ばれるサーフ・磯のルアーゲームは北海道の冬〜春を代表する釣り。サケ同様に河川・湖沼での採捕は禁止されており、河口規制の対象魚種にも含まれるため、合法に狙えるのは規制範囲外の海面からのみ (体長20cm未満はリリース)。接岸は水温とベイトに支配され、潮回りへの依存は比較的弱い。
🎣 サクラマスを釣る一式「スミイカ」の名の通り墨の量が多い底棲のイカ。表層〜中層のアオリイカと対照的にボトムが全てで、地形 (砂泥底) と夜・マズメの時間帯への依存が強く、潮は動くタイミングで効く中程度。カタログ上は近縁のシリヤケイカと別種で、甲の後端に鋭いトゲがあるのがコウイカ、丸くくぼみ茶色い汁を出すのがシリヤケイカ。
🎣 コウイカを釣る一式内湾・河口の表層を群れで泳ぐニシン科の小魚。プランクトンを水ごと吸い込んで鰓で濾しとって食べる。コノシロと似るが、サッパは体がより木の葉形で背に斑点列がない。岡山では「ママカリ」と呼ばれ、「隣に飯 (まま) を借りに行くほど美味い」が名前の由来とされる郷土食文化の主役。
🎣 サッパを釣る一式イサキ科の大型魚で、茨城以南の太平洋岸・瀬戸内・日本海側は佐渡まで分布。幼魚は黄色と黒の縞模様だが、成長すると一変して灰褐色にオレンジの斑点散りばめた姿になる。根が点在する砂地に棲み、投げ釣り師の憧れのターゲットのひとつ。和歌山県田辺ではカイグレ→シブタ→エノミダイ→マチマワリと呼び名が変わる出世魚。
🎣 コロダイを釣る一式沖縄で「ミーバイ」と呼ばれるハタ類のうち、リーフ内の浅い礁池 (タイドプール) で堤防・磯から直接狙える代表種。「ミーバイ」自体はハタ科の総称で、大型のクエ・ヤイトハタ類は「アーラミーバイ」(船釣り対象) と呼び分けられる。体の網目模様が特徴で、岩やサンゴの陰に単独で潜む。
🎣 イシミーバイを釣る一式スズキ (マルスズキ) とは別種で、外洋に面した荒磯のサラシに着く「磯の白い魔物」。普段は沖の岩礁帯におり、海が荒れるとサラシに紛れて接岸しベイトを襲う — 凪の日ではなく荒れた日にこそチャンスが来る、条件の釣りの代表格。マルスズキとの確実な見分けは下唇の裏に鱗があること (マルは無い)。体高があり尾柄が太いのも特徴。
🎣 ヒラスズキを釣る一式南日本の浅い岩礁に縄張りを持つ待ち伏せ型のハタ。伊豆・紀伊・四国・九州の太平洋岸ではハードロックゲームの主役で、沖縄では「アカミーバイ」と呼ばれるミーバイ (ハタ類) の代表格のひとつ。かつて伊豆・小笠原で最も普通の磯魚だったが近年資源減少が指摘されており、東京都は種苗放流による資源保全を進めている。
🎣 アカハタを釣る一式東シナ海から暖流に乗って日本列島を大回遊する一年魚。堤防エギングの対象として近年北日本で人気が確立した。「マイカ」の呼び名は地域によりスルメイカとケンサキイカのどちらも指すので、購入・釣果記録では注意。
🎣 スルメイカを釣る一式標準和名チゴダラ (タラ目)。かつて北の浅場個体は「エゾイソアイナメ」と呼ばれ別種扱いだったが、2019年の遺伝子解析で差が無いことが分かりチゴダラに統合された。堤防の捨て石・テトラ・岸壁の際の根の隙間に潜み、夜に出てきてエサを漁る。なお本州中部以西の川で「ドンコ」と呼ぶのは別の淡水魚 (ハゼ亜目) で、生態情報を混同しやすいので注意。
🎣 ドンコを釣る一式旬の時期は各魚種のシーズン情報をもとにした目安です。実際の釣果は当日の天候・潮回りで変わるため、釣行前に FishCast のスコア予測でご確認ください。
6月のどの日に行くかは、条件で決められます
FishCast なら、潮汐・水温・気圧など7要因から釣り場ごとの今日のスコアを 0-100 で予測。 旬の魚が決まったら、次は釣行日を選ぶところから使えます。